足場職人が思う、自分だけ割の悪い仕事しかまわってこない気がする件

「あれ?毎日仕事こなしてるのにイマイチ売上げが上がってない?」

「なんか自分だけ割の悪い仕事ばかりさせられてるような気がする」

「やりやすくて単価の良い仕事ばっかりできたらいいのになぁ」

こんなふうに、悶々としてる職長さん
多いんじゃないでしょうか。

それも当然。

体力的にも精神的にも大変な仕事なので、
それに見合うものは欲しいわけです。

毎日クタクタになって頑張ってるのに
給料安い、ではやってられないからですね。

この記事では、「売上げがイマイチ上がらない」や
「良い仕事がこないな」と思ってしまう原因を知って、

実際に売上げを伸ばすために必要なことを解説していきたいと思います。

今回の内容を意識してとり組むことで
他の職人(チーム)との差別化となり、今よりも間違いなく

「割のいい仕事」を引きつけ、収益を上げることができます。

それでは本題に行きましょう。

先に結論から言わせていただくと

「ムダを無くして信頼を得る」ということです。

え?そんなこと?当然やろ?
と思うかもしれませんが

できてると思ってる人ではなく
実際できてる人に良い仕事や売上げが
集まってきます。

まずは、営業が受注してきた仕事が
どんなことを考えて職人に振り分けられてるか
簡単に触れていきたいと思います。

テキトーに仕事をあてがわれて
依頼がきてると思ってるかもですが

実は、まあまあ考えられています。

最近の、依頼されてる仕事をイメージしながら読んでみてください。

仕事はいろいろ考えて職人に振り分けられる

  • 作業の内容
  • 各現場の工程
  • 移動距離
  • 金額(累積確認)
  • チームの人数
  • 保有資格(主に4t車の運転)

作業の内容

足場の組立て、解体をする現場ごとのボリュームがどのくらいあるのか

3人で半日あれば終わるのか丸1日かかるのか。

各現場の行程

ほぼすべての現場に工程があって
私たち足場屋が入る前と後で別の業者さんの作業が入るので

入場するタイミングも調整する必要があります。

移動距離

1日に2件以上の現場をまわるとして
移動で時間を奪われたくないのでなるべく
近い現場のチョイスが必要です。

金額(累積確認)

月の途中経過で、各職人(チーム)ごとの売上げの
累積を見て「このチームあんまり売上げが上がってないな」となれば

ちょっと金額のいい現場をセットしよう。ということも考えます。

チームの人数

施工ボリュームが多い現場や高さのある現場などは
2人体制のチームだと厳しい。

また、5人だと施工は問題なくても
頭数が多い分、金額がさみしくなる。

こういったことが考えられます。

筆者が思うところ、3人で1チームという構成が一番バランスがいいと感じています。

  • どんな現場にも対応しやすい
  • トラック1台で動ける(3人乗り)
  • 4人からトラック2台(経費増)
  • 2人だと仕事量が制限される
  • 5人以上だと人件費かかり過ぎ

以上の理由で3人体制のチームであれば
仕事を振り分ける側からしても発注しやすく

仕事を請ける側からしても効率よく稼ぎやすいですね。

保有資格(主に4t車の運転)

“中型免許”

基本、4tトラックでの移動になります。

2台以上の運搬が必要な場合
チームに1人だけ免許持ちがいても通用しません。

“玉掛け免許”

クレーンを使う現場があります。

材料を吊り上げる方、吊り下ろす方の両方に
免許持ちが必要になるので、この場合も同じですね。

クオリティの低い仕事に問題あり

足場の業種って、そもそも「成果報酬型」

つまり、発注者が求めたものを提供できて
初めてその対価として報酬をもらいます。

ココ意外と忘れてる職人さん多いんですよね。
ホントは、依頼されたものが足りてないとお金はもらえません。

足場を依頼する側と足場を提供する側の共通の目的は

「足場を使う人が安全に効率よく仕事を行えるように」

毎日の作業に慣れてしまい
認識のズレがでてしまうこともあります。

さらに、そのズレがこじれた職人の例をいくつか上げてみました。

※慣れにより認識がズレた職人”あるある”

  1. 仕事を「してやってる」というスタンス
  2. 安全で使いやすい足場 < 自分たちの手間が少なく組みやすい足場
  3. 仕上がりの質よりも作業の速さ
  4. プライドと責任感が反比例
  5. お礼が言えない文句しか言わない

① 仕事を「してやってる」というスタンス

「俺たちが足場を組んでやってるから仕事ができるんやろ」←こんなふうに思ってませんか?

上の表現は極端ですが、思ってることは
多かれ少なかれ態度に現れます。

例えば自分が、ある業者さんに
お金を支払って何かをしてもらう時

業者さんの言葉使いや態度に、「してやってる感」を感じたら
イラっとしませんか?

2度と頼まないですよね。

② 安全で使いやすい足場 < 自分たちの手間が少なく組みやすい足場

「依頼者のために”不要な”手間を省いて、より早く足場を引き渡す」

コレならOKですが、ズレ職人の場合
計画の段階で、

「少し作り込めば使いやすくなるな」とわかっていながら

「でも、それやると持って行く材料が増えて面倒だな」とか、

「ちょっと組替えれば快適に通行できるけど、もう組んじゃったし現場には我慢してもらおう」とか、

ひと手間加えれば、希望の位置に階段設備を作れるけど
そのひと手間が面倒で「ココには設置不可能ですね」
と、自分たちが作りやすい裏の方に設置してくる。などなど、

もはや、求められてるニーズの”ニ”の字も感じていない壊れた作業ロボットです。

③ 仕上がりの質よりも作業の速さ

2つ並んだ同じ大きさのアパートを仮にAチーム・Bチーム
2つのチームがそれぞれ同じ人数で同時に組立てスタートして

Aチームが1時間早く終わって帰りました。

Aが「Bは組むの遅いもんなー」とバカにしてましたが、
後に、Aは塗装屋からのクレームで2回ほど足場組み替えの
是正に行っています。

施工スピードが遅い 🟰 恥ずかしい✖️

雑な施工でクレーム 🟰 恥ずかしい◎

ということですね。

1件あたりをスピーディーに仕上げて1日あたりの件数を多くこなすのは

売上げを上げるためには有効な方法です。

ただ、手早さばかりに重きをおき過ぎて
クレームや是正、物損などを頻発してしまっては
時間とお金のムダとなり結果マイナスになってしまいます。

④ プライドと責任感が反比例

例の1つですが、ズレ職人が発注書の金額を見て

「この現場は〇万はないとできんよ」

と、金額に文句を言って調整してもらってました。

施工に入ると、材料を積み忘れてたらしく
一部足場が作れなかったことを

会社の担当営業に伝えて
「明日は違う方向だから今日足りなかった現場には行けんよ」と、

その日の現場を終えて、会社に戻り
明日の仕事の段取りを済ませて

控室で談笑しながらくつろいでいる外で

それに気づかず外回りから帰ってきた担当営業がせかせかと、
材料を積んで不足の現場に向かってました。
(担当営業という責任があるから)

積み忘れることや、材料が足りないことは誰でもあります。たまに。

問題はそのあとですね。
詰所で談笑してる場合じゃありません。

金額まで調整してもらった現場が完了してないんだから。
「材料を積み忘れて足りない」の連絡もいりません。

その日中に現場の施行が完了してればいいので。
せめてお金の話は、依頼された要件を充せる覚悟がなければしないことです。

プライドと責任感の高さは揃えておきましょう。じき仕事が来なくなります。

⑤ お礼が言えない文句しか言わない

どうしても金額が安かったり、条件が悪い現場はあります。

逆に、作業内容はそれなりでも
通常の現場の倍以上の金額が上がる案件もあります。

今日は大変だったから、明日は楽な仕事という具合には
なかなかいかないものです。

ここでまた例のひとつですが

あるチームは、作業が手こずり現場からの帰りが遅くなり

会社に戻ると他のチームはすでに
翌日の段取りまで終え帰宅していて

自分のチームだけ、遅くまで翌日の段取りや積込みなど行って帰るのが最後になる。

こういう日が、2日ほど続くと

「俺たちだけ最近、ずっと遅くまで残って段取りして、他のもんは早く帰ってる」

と、被害者かの如く愚痴ってますが
言っても2日続いた程度です。

その前日と後日は普通に帰れてます。

さすがに、1週間と続けば文句も言いたくなりますが
そんな日は年に10日もありません。

金額が安い現場もそうです。

2日くらい続くと「いつも」と言います。

かたや、特殊な現場で2日間で完了して
6日分くらいの売上げが上がったとしても

担当営業に対して「今回めっちゃいい仕事やった!ありがとね」
ではなく

「仕事したんやから貰ってあたりまえ」
といわん顔で、しれっとしています。

いい思いをしてもお礼ひとつ言いません。

施工した自分のおかげだと思ってます。

もちろん施工したのは間違いないですが
別に、他のチームに施工してもらってもよかった。

ということは理解しておく必要があります。

頑張って、金額ひっぱってきた営業マンが報われないですね。

お礼を言ってもらえるだけで営業マンも
「次また頑張ろう!」となれるものです。

無くすべきムダと落ちる信頼

以下の項目は、100%無くすことはムリかもしれませんが、できる限り無くした方が良い内容です。

事前に予測→丁寧に作業→完了確認

このステップを踏めば、ほとんどが回避できます。

  1. 物損
  2. 是正
  3. 計画ミス
  4. 材料の積み忘れ
  5. 責任の無さ

① 物損

モノによりますが、やってしまうと1番高くつくのが物損です。

住宅の、特にリフォームの現場で起こしてしまう場合が多いです。

屋根の上など、作業しながら直接歩いたりするところはもちろん

敷地内にある物が多ければなおさら物損の確率は上がります。

リフォーム工事をするくらいなので10数年経過した物がほとんどで

壊してしまうと、物が販売終了していて同じ物が用意できなかったり

お施主様の納得のいく対応がてきるかとても難しくなります。

保険で対応することはできますが免責5万、もしくは10万など

加入している保険によるところありますが、修繕買替えで15万の請求がきたとして

その内5万〜10万は手出しとなります。

② 是正

実は、是正指摘を受けるであろう内容の

ほとんどが施工した瞬間にわかってますよね?

ルールに則した施工になってなかったりちょっと危険だなと思っても

「めんどくさい」「まぁいいや」

“指摘されなければラッキー”と

全くラッキーではないその思考が、会社や他の職人達の評価も下げてしまいます。

手抜き工事が発見されれば、信用を失うのはもちろん

新たな仕事をする時間まで失います。

最悪、手抜きが原因で事故など起これば

関係者を集めた緊急会議を行うことになり、他の人の時間まで奪ってしまいます。

③ 計画ミス

ここで言う”計画”とは、工事の内容に対して足場をどう使うか、に合わせた足場の計画図(割付図)を書き、必要な道具や材料を準備することです。

計画図をしっかり書いておくと下記のようなメリットがあります。

  • ムダ無く必要な材料だけ持っていける
  • 作業完了する時間がだいたいわかる
  • 現場で材料を配るときに、どこに何をどのくらい使うのかが一目瞭然
  • 足場解体のときに使ってる材料がわかる

一方で、計画の段階でミスを起こせば、上記メリットと反対のことが起こってしまいます。

  • 材料が足りない
  • 完了時間が読めない
  • 計画変更でどの材料をどこに配るかわからなくなる

といったように、ものすごく時間をロスしてしまいテンションも下がります。

めんどくさいですが、計画8割がセオリーなのは何をするにも共通です。

計画に惜しまず時間をとって、未来のムダを省きましょう。

④ 材料積み忘れ

現場についてから積み忘れに気づいたときのショックは言うまでもありません。

ひとりで積む場合は、管理しやすいですが、複数人で手分けして積む場合が問題で
「誰かが積んでくれただろう」と、そんなときだけ変に信用してしまう傾向があります。

材料のチェックリストを必ず用意して、必要数を積んだらチェックを入れる。

誰が積んだかわかるように、チェックするマークをそれぞれ決めておく。

最後に、漏れが無いか職長がチェックリストをみて声掛け確認する。

アナログですが、このやりかたが一番簡単です。

⑤ 責任の無さ

作った足場には、職長の氏名が掲示されます。

設置した足場の品質を保証する責任者の名前ということです。

高所作業では足場に命をのっけて作業されます。

作業者の不安全な行動が原因の事故ならどうしようもないですが、

足場の計画や作り方、破損した材料をそのまま組み込んだ。などの

こちらの施工が原因で倒壊事故や墜落事故が起きてしまったら‥と考えると

無責任な仕事はできないことがわりますね。

予知能力までいかなくても、常に最悪のシュツエーションまで予測して行動することが大切です。

暇なときこそ1物件を丁寧に!

もちろん忙しい時期もあって、早く帰りたい!って時もありますが

そう忙しい日ばかりは続きません。

この仕事には”波”があって、仕事が少ない暇な時期もきます。

半日で仕事が終わってしまうような日が、必ずあります。

そこでおすすめしたいのが

基本ルールプラスαです。

一つの現場をいつもよりプラス1時間ほどかけて丁寧に仕上げてみてください。

例えば、

  • 破損材料、汚れ材料の仕分け(悪いものは交換)
  • 敷盤の向きをきれいに揃える
  • 単管控えの水平材の高さ(通行性)
  • 使用者目線でどの作業床にも安全に行けるか
  • 足場と躯体の距離感や高さ、庇など出物との干渉はないか(先行足場なら図面を参照)
  • 現場に他の業者さんがいれば、あいさつと軽いコミュニケーション
  • 玄関前の土間が高い場合に1ステップ作って、上がりやすくする

あげればきりがないのですが、

「現場での自分の態度や作品の完成度をいつもよりちょっと上げる」ということです。

悪いところがあったら指摘されますが、良いところも必ず感じてくれています。

良くも悪くも”印象的な足場”は、掲示された足場作業主任者の名前を見て

「この足場組んだの〇〇さんか」と確認されて覚えられます。

良い仕事を引きつける3つのこと

良い仕事を引きつけるためには

発注者や、仕事を振り分ける事業所の「お気に入り」になることです。

媚びることとは違います。

3つに分けて説明します。

必要な資格の取得

3人チームであれば3人が必要資格を有していることが理想です。(最低でも2人)

前述したとおり、

  • 中型免許(4t車の運転)
  • 玉掛け技能講習修了

この2つは必ず優先して取得しておくべき資格です。

欲を言えば、高所作業車や移動式クレーンなどの資格があればもっと幅広く受け入れられます。

資格の取得はしたくても、平日に行われる講習が多く休むのが難しいと思うかもしれません。

ですが、そこは割り切って休みをとってでも取得することをオススメします。

後に、良い仕事を引きつけたいのであれば目の前の損をとるべきです。

資格者が揃っていることで、あなたのチームに依頼しなければ他のチームでは出来ない仕事になります。

②チームワークを意識する

ここで言うチームワークとは、所属の事業所にいる他のチームとの連携のことです。

他チームに手伝ってもらうと、やり方の違いやお金の問題などを考えると面倒で

多少つらくても自分たちだけで何とかしようと考えます。

それも大事なことではありますが、夜遅くまでカンカン音をたてて

近隣からのクレームの連絡が入るようでは、また別の責任問題です。

どうしようもなく、助けが必要な場合も出てきます。

その時に、作業のやり方やお金のことを気にせずに助けてもらうために

まずは自分たちが積極的に、助ける側で動いてみてください。

そのチームの作業のやり方を教えてもらいながら「お金のことは気にしなくていい」と伝え

通常やっている自分達の作業以上のクオリティで助けてあげて下さい。

教えてあげるのです。

漢気のカッコ良さ、気を使わせない助け方はこうするんだよ。と。

損得勘定はもちろんありますが、平等な世の中ではありません。

ギブ7割が当たり前という気持ちでやりましょう。

大型の良物件があって、2チームは必要となった場合に

自分たちの損得しか考えれないチームとは、誰も一緒に仕事したくないので

チーム選択から外されて、重大な機会損失となります。

誰からも好かれる方法とかではありません。

気持ちよく仕事をやっていくコツの話しです。

③元請けを自分のファンにする

仕事においてのファン獲得には、それなりの経験と実績が必要です。

では、ベテランの域まで達しないといけないのかというとそうでもありません。

元請け(お客さん)に、これからの成長まで含めて期待してもらえることです。

一定の評価をもらえると

「職人は〇〇さんでお願いします」と依頼がくれば

会社的にも施工日の調整幅がもらえるのと、費用面でも単価を上げてもらいやすくなります。

もちろん指名された職人にも還元されることでやる気につながりますよね。

では、何をすればファンになってもらえるのか。

前にも言いましたが、媚びるということではありません。

媚びる人間はすぐに見透かされます。

短直に、足場屋としての役割りを各お客さんに対しての最善で全うする。です。

コミュニケーション能力も多少は必要ですが、基本的な時間を守るところから始まり

足場を使う人の情報を手に入れて、可能な範囲で臨機応変に対応します。

背があまり高くない人が多いと知ったなら

足場作業床の高さを10cm高く設定して組み立てるなどです。

ファンが多い職人ほど、意識してか無意識か

お客さんの痒いところを察知するアンテナをはっている感じがします。

ラーメン屋はうまいラーメンを

足場屋は使いやすい足場を求められてられています。

まとめ

ここまで読んで頂いたことで、

自分の仕事が足場屋で、安全で作業しやすい足場を提供できてお金がもらえる

単純なことですが、毎日の繰り返しでこの根幹の部分がズレてしまうことがあると理解して頂けたと思います。

良い仕事がまわってこないと言うよりも、お値段以下の仕事しかしてない。

ということが、少なからず自分の満足度も下げてしまい悲観的な発想に落ちてしまうこともあります。

どんな業種でも、自分が手がける仕事の先に相手がいて期待されている。

そう考えれば改めて気が引き締まりますね。

ぜひ参考にされて、また今日から明日から元気よくいきましょう。

ご安全に!

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